クレーンレール用SMA継目板

SMA = Shape Memory Alloy

当社では、日本で発明された鉄系形状記憶合金の用途開発を行っています。

天井クレーン用レールの接合方式としては ボルト方式が一般的ですが、ボルトとボルト孔の間に遊び(隙間)があることでレールどうしの繋ぎ目部にも隙間が生じます。
この隙間が局所的な窪みとなり、これが原因でクレーン本体に振動を誘発するとともにクレーンの車輪とレール端面角部との接触を繰返すことで窪みが助長されます。その結果、クレーン本体の故障を誘発、あるいはレール交換の頻度が高くなります。隙間(遊間)を発生させない方式としては レール相互の隙間に溶着金属を流し込みふさぐエンクローズ溶接方法が挙げられますが、ボルト方式に比べて施工時間を要し、また、施工に熟練工を必要とします。
これらの諸問題を一気に解決できるのが、当社の製造するクレーンレール用SMA継目板です。

クレーンレール用SMA継目板クレーンレール用SMA継目板天井クレーンレール継目板

無遊間レールの実現

当社の継目板は鉄系の形状記憶合金(SMA)の加熱による形状回復・維持の力を利用し、無遊間(隙間なし)レール接続を実現しました。これにより、
(1)無遊間レール接続の施工時間の短縮
(2)レール交換頻度の低減
(3)クレーン振動の抑制
(4)天井クレーン本体、クレーンランウェイガーターの長寿命化 等、
設備保全管理に大きく貢献しております。
 

クレーンレール施工風景形状記憶合金 継目板外観継目板 製造サイス

 

参考資料


形状記憶合金継目板を用いた,レール,クレーンランウェイガーダー,天井クレーン長寿命化に向けた取り組み
辻本裕之,小﨑照卓, 奥谷恭士,豊澤友裕,安藤慶治,寄光伸治,松石長之,石井弘幸, 新日鉄住金技報 第 405 号(2016)72-80